12/9(水)に麗澤大学(新宿)で開催された
「働く希望」をテーマとした下田健人先生講演の
「エグゼンプト的生き方と雇用の未来」に参加してきました。
下田先生は麗澤大学経済学部の教授で
人的資源管理論、人事管理論を専門としています。
エグゼンプトと聞いて「?」となる人も多いかと思うのですが
エグゼンプトとは元来、「除外された」という意味で
労働の世界では、「労働法の適用除外の人」を指します。
自分で自分を守り、スキルを磨き、自己管理し
自分で自分の決定に責任を持つ。そして、個々の繋がりを
保つために、コミュニティの大切さを述べておりました。
また、現在の社会環境、労働環境において何が問題になっているか
皆で意見を出し合い問題を確認し合いました。
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★印象に残ったワーク・ライフ・バランスのお話について
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講義の後半に「ワークライフバランス」について
アメリカと日本の考え方が異なる部分があるという話で
私も違う捉え方をしておりドキッとしました。
「ワークライフバランス」とは
もともとアメリカで生まれた言葉らしいのですが
「ワーク・ファミリー・バランス」という
女性が仕事と家庭の両立を目指したのが始まりとのことです。
その後、アメリカでは男性も含め優秀な人材を確保するために
仕事と私生活のバランスを取ることで社員の生産性を向上させ
それが顧客満足度・企業成長へと繋がるという流れを
もたらしているそうです。
アメリカでは「仕事と家庭の融合」という考え方に対し
日本では「仕事と家庭を仕分ける」という考えが先行している
傾向にあり、言葉の持つ歴史・起源を知ることで
本来の考え方を理解することができました。
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一般の受講生の後ろには下田先生のゼミ生も24名きており
その内、半数が留学生ということで、ゼミ生を紹介して頂く場面がありましたが
ほとんど日本人と見分けが付かず、すっかり日本に溶け込んでいる感じがしました。
腰パン(ズボン・パンツを通常より低い位置ではくスタイル)を
している若者の注意の仕方など、所々、場を和ませてくれる話題もあり
大変、面白い講義内容でした。
下田先生の著書「働く元気とエグゼンプト」におきましても
役立つ情報が得られますので、是非、興味のある方は読んでみて下さい。