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鶴見大学「伝統の技を学ぶ(漆塗り体験) 根来塗りを学ぶ」

背景
 私は、機械式塗工技術の職歴にかかわり、60才で定年退職した。その後も古典的な印刷技術、塗布技術に興味を持っていた。まずは、古典的な印刷といえば、浮世絵である。江戸時代の浮世絵作品(安藤広重、葛飾北斎)を美術館で見て回った。現在も浮世絵の伝統を守っているあだち版画研究所を見つけて、版木彫りから年賀状作りを体験させてもらった。しかし、版木彫りは難しく、とても思うようには、できなかった。

 次は、塗布の無機材料に興味を持ち、日本の壁に使われている漆喰塗りを見つけた。都内に漆喰塗りを体験できる教室を見つけたところ、面白さの虜となり、家じゅうを漆喰で塗り、もう塗る場所が無くなってしまう始末であった。再び、振りだしに戻って、美術館めぐりを始めると、漆工芸作品が目に留まった。気に入った漆工芸品(棗など)には、なぜか人間国宝 松田権六の作品が多かった。


受講目的
日本工芸技術の習得
 プラスチック材料系塗布では、寿命は10年位であるが、漆塗りは、寿命100年から1000年と言われている。いまや、大量生産・大量消費の時代は終わり、個性や美術的魅力があって、永く使えるものが大事になってくる。そこで、漆塗りの技術を身につけたいと考えた。しかし、単に漆塗りを言っても、乾漆、象嵌、螺鈿、沈金、蒔絵、箔絵と多種に及び、何から始めてよいのか、初心者には皆目検討がつかない。日光東照宮の箔貼り職人は、ほとんど弟子を取らないともテレビで放送していたので、かなり、漆塗りは敷居が高いかもしれないなと思った。ところが、偶然に身近な鶴見大学生涯学習センターで漆塗りの4日間の体験講座を見つけたので、参加してみた。


受講してよかったこと
 まず、前回2019年に箔絵を受講し、今回2020年に、根来塗りを受講した。前回は、木皿に絵柄の枠を描き、漆を塗って、金箔を貼り付ける工程であった。絵柄のデザインセンスと金箔の貼り付け技術が必要である。私は、デザインセンスがないので、当日、総持寺境内の落ち葉を拾って、そのままなぞってみた。出来上がってみると、初回にしては、まあまあよくできたと思った。


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 今回の根来塗り講座は、黒漆の上に朱漆を塗ってから、磨いで、朱塗りの一部をはがす工程であった。根来塗りとは、上塗りの朱と下塗りの黒、この二色の漆がほどこされた木製の器物を言う。根来塗りのお椀などを生活の中で使って洗っているうちに、永い間に、自然に擦れて磨耗して模様がでてくるのが、根来塗りの味わいと色調である。


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根来塗の例(出典:日本の美術 (120) 至文堂 編)


 今回は、4日間の内の1日だけで自分で磨いて、模様を出してみるという手法だったので、試しにらせん状に磨いてみた。本来の根来塗りとは、ぜんぜん違うが、以下の写真のようなおもしろい作品が出来上がった。


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受講後の変化
 はるか遠く昔の存在であった漆工芸が身近になってきた。そこで、2020年1月に池袋の第37回日本伝統漆芸展に行ったところ、審査委員長に人間国宝 室瀬和美の名前があった。調べてみると、その師匠が人間国宝 松田権六であった。そして、今回の講座の室瀬先生とも名字が同じと気づいて、調べてみると、先生の父親でもあった。どこかで、繋がっているものである。また、実用品の漆器、美術工芸品、日本建築として、漆が使われており、いろいろなものに興味がわくようになった。今回、根来塗りに参加したことで、教科書にない、日本の史実にも触れることができるようになった。

 今回の講座には、根来寺の関係者も参加していたので、根来寺の話も聞くことができた。もともと根来寺は、高野山よりも大きな宗派で2700棟以上の寺の集合であったが、1585年に豊臣秀吉に全て焼き打ちにされ、元の根来寺は絶えてしまったとのこと。たまたま、漆塗りの中で、根来塗りが残っていたので、知りえたことであった。漆塗りは、1000年持つと同時に、その時代を映し出すものでもあるので、過去の作品を見ていくと、ほかにも隠れた史実が見つかるかもしれない。作品と一緒に、年代、作者、所有者、背景を探っていきたいと考えている。は、どんな作品と出会えるか楽しみである。


(文責:わぞう 60代・男性)


※今回受講の講座の紹介
http://www.second-academy.com/lecture/TRM13161.html


【受講体験レポートまだまだ募集中】
https://ssl.second-academy.com/second-academy/report2019/



上智大学「気候変動、生物の絶滅、私たちの生活」

私は大学生ですが、今の大学から他大学への編入学を考えています。編入学とは、その学校に在籍していなかった人が第2学年以上の学年に、他大学から入学することです。私は経営学部に所属していますが、入ってみてあまり自分の興味のある分野では無かったことに後悔していました。そんな中、教養の授業で学んだ環境問題について興味が湧き、環境系の学部への編入を決め、勉強を始めました。ですが、独学では難しく、あまり勉強が進みませんでした。そこで、環境問題に関する公開講座を受けてみようと思いました。セカンドアカデミーで検索し、見つけた講座がこの上智大学で行われた「気候変動、生物の絶滅、私たちの生活」でした。

上智大学


講座は全員で20名ほど受講しており、ご老人やサラリーマンの方など様々な方が受講していました。50代以上の方が多かった印象です。皆さん真剣に授業を受けており、頷きながら話を聞き、何かあればすぐ発言していました。授業後は必ず誰かが先生に声をかけ、環境問題についてお話されていました。


この講座は全部で4回あり、第1回は気候変動、第2回は消費活動(主にパーム油、スマートフォン、ファストファッションについて)、第3回は肉の問題、第4回は私たちができることや対策についてでした。環境問題というと、理系で測量、研究、化学物質といった印象がありましたが、この講座は私たちの活動がどのように環境に影響を与えているかに焦点を当てていました。私たちが日常的に行っている活動についてお話されていたので、とても分かりやすく、想像しやすい面白い授業でした。

衝撃を受けたり、興味深いと感じた箇所はたくさんありましたが、特に印象に残ったお話は、肉の消費が環境問題に影響を及ぼしているということです。畜産が気候変動に与える影響は、実は交通より大きく、早急に対策すべき問題です。この事実を私は全く知りませんでした。畜産のどのような事柄が環境問題の原因かというと、下記のようなことが挙げられます。

・牛が排出するメタン
・放牧地の拡大のための人為的火災
・大量の農薬使用
・糞尿による汚染
・飼育のための大量の穀物


そして、これらの背景には「工業畜産」があります。工業畜産の逆は伝統的畜産です。伝統的畜産は小規模で、人間が食べられない草を家畜が食べ、人間が食べられる食品に転換し、糞便は堆肥として使われる循環型の畜産方法です。このような畜産は環境への負担は少ないですが、値段が高くなってしまいます。より安い肉を作る、そのためには大規模で大量に効率重視の畜産方法が必要であり、生物に備わっているサイクルは無視された、非循環型の環境負荷が大きい工業畜産が行われるようになりました。つまり、人間のより良い生活を送りたいという欲求のために、畜産の環境問題が起きてしまったのです。


私はこの講座を受け、日々当たり前に送る生活や消費活動が環境問題に繋がっていることを映像や数値を通して目の当たりにし、自分が出来ることを探したくなったと同時に、もっと環境問題について学びたいと強く思いました。編入学のために受講しましたが、それ以上に学ぶことがたくさんあり、新たな知識や視野を身につけることが出来ました。何を目標、目的として環境問題を学ぶかも見えてきました。とても楽しく授業を受けることが出来ました。受講して本当に良かったです。


(文責:学生 20代・女性)


※今回受講の講座の紹介
http://www.second-academy.com/lecture/SOP16985.html


【受講体験レポートまだまだ募集中】
https://ssl.second-academy.com/second-academy/report2019/


文京学院大学「外国語学研究科で学ぶ英語コミュニケーション」

 約1年前に仕事をリタイアして時間ができたので、日本各地を旅行したが、何か物足らない思いをしていた時に出会ったのがネットの公開講座のサイトでみつけた文京学院大学の「外国語学研究科で学ぶ英語コミュニケーション」でした。


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 私は青年時代に6年間アメリカで過ごし、ふたつの大学を卒業し帰国してから外資系の会社でマーケティング関係の仕事をしていたのですが、実践的な英語をほとんど使う機会がなかったので、英語力が極端に落ちてしまっていました。ですから最初は、単に英語のリスニング力と、会話力強化の講座を探していたのですが、さまざまな英語講座を比較検討して、英語をコミュニケーション・ツールとして多角的に講義を展開していく文京学院大学の「外国語学研究科で学ぶ英語コミュニケーション」を最終的に選びました。
 この講座を選んだ理由として、下記の点をあげます。
①6人の多彩な経歴と実践力を持たれた講師たち。
②講義の内容が高度で大学院レベル
③会場が地下鉄南北線「東大前」のすぐ近く。
④受講料が6回で3,100円でとてもリーズナブルなこと。


 講義にはわれわれ社会人の受講生以外に大学院生数名が出席しており、単位取得と修士論文の為の講義でもあったようです。また私以外の約20名の社会人受講者たちもそれなりの博識な様子が、各講師との質疑応答の内容からうかがえました。
特に、第1回「英語で学ぶ国際マーケティング」の講義の中では、私がかって勤めていた会社の家電製品がスクリーンに現れ、個人的な意見を話す機会に恵まれました。また第3回「国際協力と英語コミュニケーション」の講義では、アジアの小数民族の貧しくて恵まれない現状の赤裸々な様子と、さまざまな自立支援のための活動報告が受講者に感嘆と共感をもたらし、講師の方の涙ぐましい努力と地道で絶え間ない活動に敬意を抱きました。第4回「原作と映画のコミュニケーション」では若い時に青山のシナリオ教室に通っていた経験をいかし「原作とテレビドラマでの脚色」について講義の後、詳しく話し合う時間をつくっていただきました。さらに第5回「トランプ大統領の英語」の講義では、歴代のアメリカ大統領の語彙力をグラフで紹介し、トランプ大統領の語彙力が一番低いことを示され、現在進行形でもある彼の知的能力の一部分を客観的に知ることができました。


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 結論として、どの講義も自分の今までの仕事と趣味の世界に大いに関係した内容だったので、毎回大きな期待をして講義に臨みました。講義の途中での質問や講義後の長い質問にも気軽に対応していただき期待を裏切らない充実した時間を過ごすことができました。
 まさに多彩で実践的な専門分野の講師陣による非常に有意義なカリキュラムでした。 そして驚いたことに第5回目の講義の冒頭には、大学の学院長がわざわざ挨拶され、この講座は21世紀を生きる国際的視野と広い学識を持つ専門職業人の育成を目指し、高度な英語力、コミュニケーションツールとしてのIT技能、そして専門的な知識の3つをバランスよく習得できるカリキュラムを編成していると話された。さらに、かっての社会人受講生が講座修了後、その時の講師の方と共同で翻訳の本を出版されたことを紹介されました。
 私の今後の決意として、それぞれの講師の方が力説されたように、単なる学問としての英語コミュニケーションではなく、実践的な英語力を身に着けて、社会に役立つための活動に結び付けたいと考えております。


(文責:旅人 60代・男性)


※今回受講の講座の紹介
http://www.second-academy.com/lecture/BNK13943.html

※文京学院大学(本郷キャンパス)で現在開講されている講座一覧
http://www.second-academy.com/lecture/cmpList/BNK_A.html


文教大学「江戸の町人社会 -持続可能な社会の実践者たち-」

 通勤バスの車内広告を見て驚いた。それは生涯学習講座の案内だった。江戸文化を教える講師の欄に、地理の研究者の名前を記していた。
 私は学生時代、地理学を専攻していた。だから、歴史学に対しては、親近感とともに近親憎悪のような感情も抱いている。今まで聞いた江戸時代の話はどれも、興味は湧くものの、どことなくリアリティーを感じられずにいた。文献をもとに時間軸に沿って研究する歴史学に対して、地理学は現場に赴いて現在の空間を研究する。地図と野帳を手に、野山や街中を歩きまわっていた学生時代、古文書を読み解く史学科の連中の論文は、時代小説と紙一重とも思っていた。
 地理の目で見ると、江戸時代という歴史上のスポットはどう映るのだろう。そんな興味がわき、受講することに決めた。


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Figure 1 教室の入り口。これから講義が始まる。


 講師となって教えてくれたのは、ダンディーな印象の先生だった。
「僕は地理が専門でして」
と前置きして、江戸時代の神田の地図を配った。
「パソコンを準備している間に、この地図のなかから、職人に由来する町名を丸で囲ってください」
と話した。地図を使っての作業から始まるところが、さすが地理の先生だ。
 江戸時代の神田の街には、「瀬戸物町」「蝋燭町」など、職人に由来する地名がたくさんあった。それは、江戸の町に、いかに細かく分業化された職人が暮らしていたかを示していた。
 その頃の職業がどれだけ細かく区分されていたかというと、例えば、扇子の紙を折るだけの職人がいたということでもわかる。紙を折ったら、ついでに骨に貼ればいいのに、と思うところだが、江戸っ子はそんな野暮なことはしないらしい。紙を骨に貼るのは、別の職人がいたのだ。


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Figure 2 江戸時代の神田の地図


 これらの職人と職人を結ぶ製造ラインが、問屋の手によって江戸の町に縦横に張り巡らされていた。それが、神田の地図で職人の町名として現れていたのだった。
 こういう分析の方法は、地理学ならではだ。東北の自動車部品が愛知県の組み立て工場に集められて、自動車が出来上がっていく。地理学ではそんなふうに調査する。それを、江戸の町で展開してくれた。
 そして、この分業化された職人の技が、文明開化を経て、現代の日本の製造業へとつながる、と講義では教えてくれた。
 工業だけではなく、江戸の農業も形を変えて、いまの都市農業として受け継がれているという。
 講義によれば、江戸の農業には、肥料にする糞尿という「商品」があったという。江戸の町の糞尿を集め、農村部に還元するシステムができていた。都市と農村で、農作物と肥料とが循環していた。現代では化学肥料が導入されたため、有機的な循環がなくなってしまった。その話を聞いたとき、「都市農業」という言葉が急に薄っぺらいものに感じてしまった。
 こんなふうにして、講義では現代と江戸時代とのつながりを意識させてくれた。江戸時代から形を変えて21世紀の今につながっているものがたくさんあること、そして、惜しくも受け継がれてこなかったものもまた山のようにあることを、教わった。
 もう一つ、この講義の面白かったところは、ビジュアル面である。講師の先生は、文献から探してきた江戸時代の本の挿絵を、スライドで次々に投影した。自ら着彩したものも少なくない。時代劇とはちがうリアリティーで、江戸の町が教室によみがえった。
 ほかにも、落語や判じ絵(絵ヒントクイズのようなもの)なども紹介してくれた。江戸の暮らしが、楽しみながら理解を深められた。


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Figure 3 江戸判じ絵の資料 イラストはすべて江戸の地名を示している。


 地理の目で江戸時代を見てみたら、150年の時間が実はつながっていることが分かった。アメリカや中国が、交通や通信、物流で海や空を超えて我が家の茶の間とつながっているように、江戸時代の工業も農業も町人文化も、今の世の中とつながっていた。
 3週間にわたった講義を終えたあと、江戸がぐんと身近に感じられるようになった。江戸時代が150年前の世界ではなくて、電車に乗って1時間ぐらいで着けそうな世界に感じられてきた。歴史を地理の目で見られたおかげだろう。


(文責:オフネスキーまるいち 50代・男性)


※今回受講の講座の紹介
http://www.second-academy.com/lecture/BUN11082.html

※文教大学生涯学習センター(湘南キャンパス)で現在開講されている講座一覧
http://www.second-academy.com/lecture/cmpList/BUN_B.html


鶴見大学生涯学習セミナー「古典芸能を体感してみませんか 敗者の声をきく」

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 2018年10月1日(月)に「古典芸能を体感してみませんか 敗者の声をきく」を受講しました。
 当然かもしれませんが、若い頃は古典芸能(能)には何の興味も持っていませんでした。そのうち雅楽の調べを聞いて、なんとなく古典芸能に興味が出てきました。しかし、歌舞伎でも同じですが独特のセリフやリズムにはついていけず、気にはなっても特に何もせず過ごしてきました。
 還暦も過ぎ会社も定年退職したので、若い頃から新しい知識を得るのに興味があったので大学や自治体が開催している各種生涯学習講座を受講し数年経過しました。その間受講した生涯学習講座の中には、自分が思った内容と違ったものもありました。でもこの講座は、1日講座であったので受講してみました。


 講座は、400名位入れる会場で開催されました。参加者数は、40名程度でその内2/3位は女性でした。参加者の多数は受講経験者のようで、私のような初めての人はほとんどいませんでした。尚、写真は撮影・録音が禁止されましたので講座会場の案内板です。
 この講座は、能について三つある講座(仕舞の初級/中級と揺(うたい))の合同講座でした。講師は、能楽師二人(喜多流・シテ方と下掛宝生流・ワキ方)とコーディネーターの三人でした。
 最初の30分間は、コーディネーターが古典芸能についての考えを話されました。その後コーディネーターが能楽師に演技についての体験談や失敗談・苦労話等次々に質問し能楽師がそれに回答するという対話になりました。その中で、シテ方とワキ方の役割の違いや流儀の違い(流儀は、シテ方は五つ、ワキ方は三つあるとのことです)等の説明があり、またプロでもいろいろ苦労されていることを話されました。
 1時間経過した後5分程度の休憩を取りその後能楽師の演技・説明が1時間続きました。演技は、ワキ方の隅田川と平家物語の藤戸、次にシテ方とワキ方での羽衣白龍でした。能については、多少テレビで見たことがありましたが、生の能楽師の声を初めて聞きました。その力強い声量には驚きました。相当腹筋を鍛えていないとあのような声を出せないと思いました。また、独特なリズムや口調も心地よいものでした。でも意味は理解できませんでしたが。


 能楽師から能を楽しむ為に次のアドバイスがありました。
 ・能の面白味を得るには、あらすじ・ストーリーを事前に調べておく。
 ・わかろうとするのではなく、何かを感じてもらいたい。
 ・自分も参加しているつもりで観る。
 ・舞台の空気を共有する。
 ・演技後の拍手は余韻を残すためしない方がいい。
 等々


 いつもなら2時間の講演はたまに眠くなることがありますが、今回はあっという間に時間が過ぎました。


 能についての知識が少ないのでまだ敷居が高いという感じですが、今回の受講で多少は理解でき、今後能を観覧したり講座を受講してみたいと思いました。能は謡(うたい)と囃子(はやし)を伴奏に舞踊的な所作でストーリーが展開する歌舞劇で、継承されている演劇としては「世界最古」といわれています。また、ユネスコの世界無形文化遺産に指定されています。能は、猿楽や田楽から能になり、それが歌舞伎等に変化していったとのことです。郷土芸能は後継者がいなく廃れていっていますが、日本の古典芸能は世界にも誇れるものと思いますので、いつまでも受け継がれてもらいたいと思います。
                                    以上

(文責:すすいが 60代・男性)


※今回受講の講座の紹介
http://www.second-academy.com/lecture/TRM12637.html

※鶴見大学生涯学習セミナーで現在開講されている講座一覧
http://www.second-academy.com/lecture/cmpList/TRM_A.html


セカンドアカデミー公開講座「Japanリベラルアーツ入門~神話と芸能~」

2018年9月5日、セカンドアカデミー(株)と丸善雄松堂(株)が主催する公開講座 「Japanリベラルアーツ入門~神話と芸能~」を受講しました。講座の告知を知ったとき、「リベラルアーツ」と「神話」というふたつの言葉に惹かれて申し込みをしました。


「リベラルアーツ」は最近流行っている言葉で「教養」と訳されることが多いようですが、自己を様々な束縛から解放して生きるための力を身につける学問と理解しています。人類は科学技術の進展によって様々な利便性や快適性を手に入れる一方で、自然環境破壊、原発問題など新たな課題を生み出してきました。人類がこれらの現代的課題に立ち向かうためには、分野ごとに専門化された知識や技術を集めただけでは最適な解決につながるとは限りません。部分最適を寄せ集めても全体最適にはならないということです。人文科学、自然科学、社会科学など多方面にわたる分野を横串にした知識や考え方が必要となります。まさに今、リベラルアーツが求められる理由がここにあると思います。
そしてもうひとつの「神話」という言葉。古代史の勉強には古事記や日本書紀を読むことが欠かせないのですが、これまで古代史を独学で勉強してきた私は実は記紀神話に関する専門家の話を聴いたことがありません。この講座で専門家の話を聴いてみたいという思いと、リベラルアーツをタイトルに据える講座で語られる古事記は単なる解釈論ではなくて何か面白そうな話が聴けそうだとも思いました。


さて、講座は前半が麗澤大学の岩澤先生の「古事記から読み解く日本人の思考法」、後半が清泉女子大学などで講師をされている武藤先生の「歌舞伎の表現-音を見る・動きを聴く-」という2部構成でした。


第1部の岩澤先生のお話はユダヤ・キリスト教神話と古事記神話を比較することで、英語文化圏の人々と日本人の間に横たわる民族性の違いや思考法の違いを浮き彫りにして (日本人を単一民族と考えることの是非はともかくとして) 日本人とはどういう民族なのかを解き明かそうとするものでした。その解明プロセスが大変ロジカルでわかりやすく、まさに論理性や言語化を重視する英語文化圏で学ばれた先生ならではのわかりやすいお話でした。
 ユダヤ・キリスト神話の創世記において神は天地や人間、その他この世の全てを創造しました。翻って古事記神話の始まりをみると、「天地(あめつち)初めて發(ひら)けし時」と天地がどのようにできたのかは記されず、次いで「高天原に成りし神」として天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三神がどこからともなく出現します。そしてこの三神を皮切りに次々と神様が生まれ、その神々が日本の国土や山川草木などこの世の様々なものを生み出していきます。しかし人間は神様の子孫として描かれています。
このように両者を比べると、神話のスタート時点から大きな相違点を見出すことができます。創世記において神はこの世のすべてのものから超越したものとして初めから存在し、その神が天地を皮切りに人間を含むこの世の全てを造り出しました。この明快な神話に比べて古事記では、天地がどのように出来上がったのかがわからず、神様もいつのまにかそこに存在しています。この曖昧さはまさに日本人特有だと思いました。先生によるとユダヤ・キリストの神様は「創造の神」で、古事記神話の神は「生成の神」であるといいます。なるほど、「造る」と「生む」の違いか。





 次に第2部の武藤先生からは歌舞伎の楽しみ方を伝授いただきました。先生のお話を聴いてこれまで全く興味のなかった歌舞伎に初めて興味を持つことができました。武藤先生によると、歌舞伎の楽しみ方は黒御簾(くろみす)音楽に集約されている、話の筋や内容を知らなくても、演技に合わせて演奏される黒御簾音楽を聴くことが歌舞伎を楽しむコツだというのです。実際に舞台の映像を見ながら、黒御簾音楽を聴きながら解説してもらってその意味がよくわかりました。「音を見る・動きを聞く」というタイトルの意味も理解できました。そして、歌舞伎を観てみたいと思うようになりました。単なる食わず嫌いであった自分に気付いたことは大きな収穫でした。




 今回の講座は講座ひとつあたり50分、質疑応答も入れて全部で2時間でした。どちらの講座も興味深く、もう少し聴きたかったというのが正直なところです。


(文責:小嶋浩毅)


男50歳からの古代史構想学(16) 『古代日本国成立の物語』を出版しました

『古代日本国成立の物語 ~邪馬台国VS狗奴国の真実~ 』を出版しました。
定価:2,800円(税別)
企画・編集:セカンドアカデミー株式会社

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本書は同名のブログ「古代日本国成立の物語」をまとめた内容です。
自らの考えを発信するだけでなく、全国の神社や遺跡を訪ねた際の所感なども記録しています。

問合せ先: hirokoji2010@gmail.com


第10回 セカンドアカデミー交流セミナー報告

去る12月8日(金)14:30~ ビジョンセンター浜松町にて、セカンドアカデミー交流セミナーを開催しました。


大学公開講座広報事例の発表を、明治大学様、麗澤大学様より行なっていただいた後、宇都宮大学 地域連携教育研究センター教授 佐々木英和先生より、広報ワークショップを開催しました。


両校の事例発表では、参加校の皆さんからは、「なるほど、わかる・わかる」という反応がありました。
 
また、広報ワークショップの最後では、参加した全員が、自分の大学のキャッチフレーズを発表する等、全員参加型で学ぶことができました。


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これからも、年2回を目標に、交流セミナーを開催して参ります。


【今回参加大学様・団体様】(敬称略)
明治大学、麗澤大学、大阪商業大学、学習院さくらアカデミー、敬愛大学、国士舘大学、実践女子大学、首都大学東京、上智大学、清泉女子大学、鶴見大学、東海大学、東京家政大学、東京理科大学、文化服装学院、文教大学、文京学院大学、松山大学、武蔵野大学、早稲田大学、小田急電鉄株式会社、丸善雄松堂株式会社、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ


PS
これまでの交流セミナーを、以下、まとめてみました。なんやかやと、10回目だったのですね。
第1回 2007年3月  梅花女子大事例発表「生涯学習の取組とサイバーキャンパスについて」
第2回 2007年11、12月 シブヤ大学の地域・人・教育への思い(東京・大阪)
第3回 2009年11月 「丸の内朝大学」のコンセプト・運営手法を学ぶ
第4回 2011年6月  積極的な社会貢献、新しい大学公開講座の芽吹き
第5回 2012年7月  Issue(地域課題)+生涯学習 = 地域が変わる (筧裕介、平岩国泰)
第6回 2013年7月  明治大学創立者出身地への学生派遣プログラムの事例紹介
第7回 2013年11月 大学と地域をつなぐNPO NPO法人東京学芸大大学こども未来研究所
第8回 2014年6月  COC事例 杏林大学の取組み~大学COCとキャンパス移転の中で
第9回 2017年6月  アクティブラーニングでの講座企画ワーク(宇都宮大学佐々木先生)
第10回 2017年12月 大学公開講座事例発表(明治・麗澤)、広報企画ワーク(同上)


五感で感じる ~ 縄文と弥生が交わる時代の神々と暮らし

 2017年8月5日、麗澤大学オープンカレッジ(ROCK)の特別講演会を聴講しました。


 聴講したのは、麗澤大学教授でROCKカレッジ長の岩澤知子氏の、「『神道』を捉えなおす~諏訪から見た日本のカミ信仰」の講義。


 古代史ファンを自称する私にとっては、そそられるタイトル。諏訪といえば、国譲りを経て、出雲の神であるタケミナカタが開拓した地でもあり、また、諏訪大社の御柱は、新規事業を立ち上げるに通じるということで、知る人ぞ知る、全国の事業家が訪れる地でもある。私も2度にわたり、上社・下社を巡っている。


 岩澤氏の講演は、古代~ちょうど、縄文と弥生が交わる、そんな時代を、五感で感じることができる場(空間X時間)であった

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 「イ・チ・ヒ」と、自らと会場の受講生が声をあげる。「イ」とは息・気・生のことであり、「チ」は力・霊。「ヒ」は日・火・霊。原始の言葉は、一音であったが、「イ」と「チ」が、ある意味、必然的に組み合わさり、「イのチ=命」という言葉が生まれる。


 人は死ぬが、命の再生として生があり、それはすなわち性である。縄文の人々の、そんな命の再生の儀式が、つい最近まで縄文の神の血を継ぐ守矢氏にて執り行なわれていた。御室(みむろ)神事・御頭祭(おんとうさい)と言う。冬至の頃、地面を掘って作った御室の中での再生儀式、75頭の鹿の生首でミシャグジ(古熊の神)を降ろして行なう饗宴。それぞれの儀式の名前は忘れても、この場で感じた、血の肉の味と香りは、忘れることは無いだろう


 一方、「政」を執り行う弥生系の金刺氏(タケミナカタの子孫でしょうか?)は、豊穣を祈る稲作の神「諏訪大明神」となるのであるが、それでも、縄文系の守矢氏の「祭」は「政」にとって、欠くことのできないものであったという。


 その守矢家は現在も続いており、立派な屋敷の奥には祠がある。今でも祠には鹿の頭蓋骨や栗などが供えらる。日本は凄い。縄文時代の家系やしきたりが延々と継がれている。古事記や日本書紀に記載されていない記憶や伝承も残っているに違い無い。


 岩澤氏は、時代を経るにしたがって縄文系の神は、弥生系の神にその牙を抜かれていったと言う。人々が野生から切り離されていく中世になって、かつての血沸き肉踊る生と死と再生の営みを思い起こすために、あの「御柱祭」が復活したと言う。


 後半は、昨年執り行われた数えて7年に一度の「御柱祭」への潜入レポート。DVDから聞こえる木遣り唄と進軍ラッパ。場面は縄文から現代の諏訪に変わる。茅野のパッピに着替えた岩澤氏が、豊富な画像付きで自らの御柱体験をレポートする。そこから導きだされた説には、さすがに説得力がある。縄文の血なまぐさい匂いと映像の進軍ラッパが交差する。まさに、視覚と音、匂い、体、そしてエロスの五感で感じる縄文と弥生の出会いの場であった。


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 私も今年59歳。「実地踏査」と称して、日本各地の神話の地を友人と巡るのが趣味である。断片をかじりながら、古代史の全体像を構想(夢想)している。とは言え、人生100年計画と言われる昨今、残り40年は、表層をなぞりながら各地を巡り続けるには時が長すぎる。
 今日の講演で、岩澤氏がボストンで哲学を学び直した話などを聞くと、男50代、日本の地でのたかだか数年間。今のうちに大学でこの分野を深く学び直すのもいいかもと思った。


 麗澤大学オープンカレッジ(ROCK)では「豊かなアクティブシニアライフ」の為の「知の協創の場」を目指すという。その場での楽しみに留まりがちな、各大学の生涯学習であるが、一歩突っ込んで「知の協『創』の場」を目指したいという岩澤カレッジ長の強い思いを感じた。

2017年後期のROCK特別講演会 
井沢元彦氏・川口マーン惠美氏・塚田真希氏・石 平氏


男50代からの古代史構想学

実地踏査を同行する友人の体験ニュース


<文責:セカンドアカデミー株式会社 佐々木偉彰>


男50歳からの古代史構想学(15) 古代史でセカンドライフを充実

古代史構想学の最終回です。
皆さん、こんにちは。大和健です。
これまで14回にわたって素人の私が自分なりに古代史を学ぶ様子をお伝えしてきました。
最終回の今回は、古代史に取り組み始めたころのことと、古代史を通じてセカンドライフをどう充実させようとしているのか、をご紹介して終わりにしたいと思います。

ビジネスマンとしてのキャリアを店じまいするにあたってセカンドライフをどう過ごそうか、と考えて出した答が「子供の頃からやりたかった古代史をやろう」ということでした。
ただ、古代史をやるといっても何をするのか、何をしたら古代史をやったことになるのか、自分は本当に何をしたいのか、、、
まずは、とにかく何か形を残していこうと漠然と考えて、本を読んだあとに記憶に留めておきたいことをノートに書き残していくことを始めました。
本を読んで線を引き、ノートに書いていく。これはまさに「勉強」でした。
勉強が進むにつれて興味の範囲も広がり、読書の量も増え、様々な事象につながりが見えてくるようになりました。
それを図や表にしたり、文章にまとめたり。
そういうことを続けていた昨年の正月、「年内に本を出そう」という目標が突然浮かんだのです。
 
そう決めたあとは、本を出すといっても何をどうすればいいのか全くわからないままに原稿作成に取り掛かりました。
一冊分の目安として12万文字を目標に。
しかし、「邪馬台国はここだ」のようにテーマを決めて深掘りしようとしても12万文字も書けるはずがありません。
そんなことしてたらいつまでたっても結果にたどりつかない。
そう思った私は、「点」としての様々な事実や事象を時間軸や空間軸でつないで「線」や「面」にして、古代を広く浅くでいいから俯瞰してみようと考えました。
 
原稿を書き始めて半年くらい、目標の12万文字にはまだ少し時間が必要だと感じ始める一方で、自分の考えを早く発信したいという思いが日増しに強くなっていきました。
そして、書き溜めてきた原稿をブログにして発信していくことにしたのです。
それが「古代日本国成立の物語」です。
昨年の夏から始めて、当初は書き溜めた原稿もあったので毎日新しい記事をアップすることを目標に続けてきたのですが、最近は滞りがちになっています。
それでも毎日数十人の方が読んでいただいているようで、本当に嬉しく、励みになっており、これからも発信し続けようと思っています。
一方で書籍化を諦めたわけではなく、セカンドアカデミー代表の佐々木さんのご協力を得ながら着々と準備をすすめているところで、こちらも大変楽しみにしています。
 
最近は仕事そっちのけで古代史に没頭する日々ですが、これからどんなセカンドライフを過ごそうか。
オリジナルの仮説を考えてブログで発信していくこと、それを本にして勉強の成果を形として残すこと、これが柱になるでしょう。
そして講演会や大学の公開講座などで専門家の話を聴くことも積極的にやっていきたい。(セカンドアカデミーさんのホームページは大変ありがたいです)
また、昔からやりたいという思いは強かったものの、その機会を持てなかった遺跡の発掘。
大阪や奈良では遺跡発掘のアルバイト募集がたくさんあるので是非やってみたい。
もしかしたら世紀の大発見に携われるかもしれない。
さらに、実地踏査で全国各地の遺跡や神社を訪ねること、実はこれが一番の楽しみなのです。
 
私には奥さんがいて、もともと二人で車で旅行することが多く、とくに温泉ツアーにはよく出かけます。
時間に余裕のできるセカンドライフでは、車で全国各地の遺跡を訪ね、おいしい料理を食し、温泉に浸かり、二人でゆったりと充実した時間を過ごしたい。
奥さんは古代史に興味があるわけではないのですが、私が行くところはいやな顔せずに付き合ってくれます。
そうそう、奥さんのほかに小さなワンコも一緒です。
次に車を買い替えるときはワンボックスカーにして、そこに布団や着替えを積み込んで、二人と一匹、気の赴くままに遺跡と神社と温泉を目指して日本を一周する。
これが今考えている小さな目標なのです。
古代史に取り組んだからこそ描くことができた小さな目標ですが、古代史をやっていなかったらこれすら描けていないでしょう。
だから、古代史をやって良かったと思っています。
それから、
古代史に取り組むことがわずかでもいいので収入につながれば言うことなし、とも思っているですが、それこそ「夢」にしておいて次の段階で考えることにします。
 
  
以上で終わります。
最後まで読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。
最後の最後になりますが、いつかセカンドアカデミーさんによって「古代史構想学」なるジャンルが確立され、素人古代史勉強家が集うコミュニティ講座ができることを楽しみにしています。
  
<完>
 
 
大和 健(やまとたける)
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ブログ:古代日本国成立の物語
http://blog.goo.ne.jp/himiko239ru


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