清田(きよた)日記 ~男50歳からの資格取得 第7回資格取得への道 その4~
2014年11月。
2回目の行政書士試験に臨みます。
今回は、憲法も含め、その他試験対象の法律条文や判例も読み込みました。
前回は全ての範囲を履修できていなかった、民法や商法、会社法もテキストの読み込みとともに過去問題もカバーしました。
そして3割弱しか得点できなかった記述問題も過去問題の模範解答を実際にノートに書くとともに、しっかりと読み込んでおりました。
試験会場である日本大学に向う時から、前回とは気合が違います。
「きっと出来る。」「間違いない。」
などと、心の中で叫びながら、前回の経験を活かして自分が試験を受ける教室を軽く見つけ出して、受験番号が貼付されている机に到着しました。
最後に、テキストの中で特に留意すべきポイントを再確認し、机の上に筆記具と消しゴムだけを残して、気持ちを落ち着かせました。
試験前にこれ以上の状態を望むべくもありません。
まさに準備万端であります。
試験が開始されました。
試験途中で、「あれっ???」と声が出そうになりました。
その理由は、民法など見たこともない問題が多く、試験途中で固まってしまいそうになりました。
そうなのです。自信を持って解答できないのです。
情けない話、自分としてはそれなりに努力したつもりの記述問題も民法のあまりの不出来に、あせってしまって完全な勘違いをしてしまいました。
(今から思えば、単なる言い訳にすぎませんが。)
全体に手ごたえが全くない状態で、試験は終了。
茫然自失。放心状態で電車に揺られて帰宅しました。
さすがに当日の夜は、資格取得の専門学校から発表された正解予想との答えあわせをする気力も湧いてこず、早々にベッドに入ったことを思い出します。
翌日、会社から帰って、答えあわせをしてみました。
なんと寂しいことですが、充分な準備が出来ていなかった初回受験の時よりも獲得得点は低い結果になると思いました。
民法の結果など最悪でしたし、負の連鎖といえるのか、会社法でも勘違いが多々ありました。
「絶対に不合格。自分はバカだ。情けない。自分が合格するのは無理かもしれない。」などと、心底落ち込みました。
1週間ほど経ったでしょうか。
自分に対して、だんだん腹が立ってきました。
「不合格のままでいいのか。諦めたら負けが確定するぞ。」
「そうだ諦めなければ、負けではない。」
などと、自分の中で勉強を続けるかどうかで葛藤しました。
仕事は、上手くいかないことがあっても、当然ながら最後までやり遂げることが義務ですが、資格取得勉強は、あくまで自発的な行為であり、こうした状況の時にどういった判断をするかは個人の意思に任されています。
どう決断しようが、誰にも迷惑はかかりませんし、頑張るべきだという決まりもありません。
ただこの時の私は、「自分自身に猛烈に腹を立てていた。」というのが正直なところでした。
結果、あと1年真剣に勉強して、それでも駄目なら資格取得を諦めようと結論付けました。
この結論を出したのは、2014年の12月頃だったと思います。
最後と決めた以上、勉強内容も大きく見直しました。
独学で勉強するスタイルに変更はありませんが、やるべき事柄を自分なりに検討し、徹底して履行することにしました。
「自分自身に猛烈に腹を立てた。」と記しましたが、今から思えば、
資格取得の勉強を通して、自分という人間を自分自身で初めて客観的に分析したように思います。
そして、自分の意思に忠実であることが大切なことも、本当の意味でわかる経験でした。
その内容は、次回以降で。
(つづく)
清田 一人(きよた かずと)
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