清田(きよた)日記 男50歳からの資格取得 第14回 行政書士事務所の開業費用 ~その1~
前回の日記で、他ビジネスに比較して資格ビジネスは、初期投資が少ないビジネスであると記しました。
それでは、行政書士事務所を開業するためにどの程度の費用が必要になるかをみていきたいと思います。この費用試算は、皆様のためというよりも私のこれからの人生のためにも非常に大切な内容で、自分のためにもしっかりと試算したいと思います。
なお、調べると自宅で開業されている方も多く、賃貸で事務所を用意される方ばかりではなかったため、事務所費用は試算内容から外します。
ただ、自宅マンションで開業を検討されている場合、マンションの管理規約に抵触して管理組合ともめている事例が存在したことは付け加えておきたいと思います。事務所設立を認めないとの管理規約になっているマンションは多数存在しますので、細心の注意が必要です。
1. 行政書士会への登録料 小計28万円程度
行政書士になるためには、事務所を開設する場所の各都道府県行政書士会に登録する必要があります。調べてみますと、都道府県によって若干金額が違っているようですが、一般的な金額を記します。
登録手数料 2万5千円程度
会費 2万円程度(3ヶ月分)
登録免許税 3万円
入会金 20万円程度
2. 名刺、開業挨拶状ハガキ 小計3~4万円程度
行政書士会登録が完了する前から多くの行政書士の方々は、事前の営業活動をされています。開業前の名刺と開業後の名刺、どちらも必要です。
そして、特に積極的に営業したい業務を特定特化した名刺もお持ちです。
また、退社した会社のお世話になった関係者や親しい友人等への開業挨拶のハガキも必要です。
3.電話等の通信機器準備 小計12~13万円程度
個人で事務所を運営する場合に大切なことがいくつかあります。
その一つが、事務所の電話番号とFAX番号は別々に持つ必要があります。お客様も事務所電話番号とFAX番号を共用しますと、この事務所は大丈夫なのかと心配になります。
また外出中に事務所電話を携帯に転送できることや、FAX内容を携帯で読むことができることです。そして、外出中に携帯電話を切っていた際に、事務所電話に着信があったことが確認できることも必要です。こうした内容も今はパッケージ化したサービスプランがあります。
FAXも、A3までスキャンできてプリントできる複合機が望ましく、事務所の電話機も子機は絶対必要ですし、必要な時には10分程度前の会話に戻って録音できる機能がついている電話機が良いと思います。
個人的には、携帯電話も事務所用の番号と個人的な番号の2つの電話番号を持とうと思っています。
携帯電話 5万円程度
事務所電話機 1万円程度
電話工事費 1~2万円程度
FAX複合機 4~5万円程度
4.事務所什器(机、椅子、応接セット、保管庫等) 小計20万円程度
机と椅子は、作業効率やお客様の目を意識して、それなりの物を求めたいと思います。
特に机の天板部分が狭いものは良くないと思います。作業効率を考えても天板の左右寸法が、最低1,400ミリ以上のものを選びたいと思います。PCや資料を置くスペースも考えると1,800ミリ程度あってもよいと考えています。
また椅子は、長時間の資料作成を考えるとそれなりの品質のものが必要です。
また保管庫は、お客様の資料を預かることも多い業務ですので、鍵付きの保管庫が必ず1つは必要で、本棚としての保管庫も別途必要になります。
応接セットは、価格の幅が広い商品ですが、お客様との打ち合わせに支障のないものを選びたいと思います。900ミリ×1,800ミリの会議用テーブルで代用することも、検討に値すると思います。
正直なところ事務所の什器は、費用をかけようと思えばいくらでもかけることができる部分で、コストカットの強い意思を持って予算以内の選定をすることが重要であると思います。
ちなみに私は、オフィス通販で組み立て家具を購入しようと思っています。
机 1台
事務用椅子 1脚
保管庫(書籍用) 1台
保管庫(鍵付) 1台
複合機設置台 1台
応接セット(来客打ち合わせ4人用) 1セット
5.行政書士事務所表札 小計1万円程度
行政書士事務所を開業したら、事務所の表札を掲示しなくてはなりません。
これは法的義務です。そして、こうした表札製作を専門にしている看板会社があります。
ちなみに、ネットで調べれば、すぐに見つかります。
6.行政書士用書式集 小計6万円程度
行政書士の業務は幅が広く、とても自分で各種業務の書式を作成することは出来ません。
全ての業務に精通して書式をつくることは、不可能といってもよいと思います。
今は、そうした書式もネット上で購入することが可能です。
7.職印・ゴム印等 小計2万円程度
行政書士事務所を開設した際には、職印、ゴム印、銀行印が必要となります。
実印をもっていない方は、別途実印も必要です。印鑑ケースや朱肉、捺印マット等の消耗品もあわせて準備します。
8.事務所用封筒・備品 小計5万円程度
開設時の事務所用封筒としては、A4版が挿入できる角2封筒とA4版が4ツ折で挿入できる長40封筒の2種類があればよいと思います。また、各種許認可申請用紙や封筒、切手等を整理できる10段以上のレターケースや最低限の一般事務用消耗品が必要です。
ここまでで、MAX80万円程度。
これ以外にITリテラシーが大きく影響するホームページやブログの作成があります。PC関連の環境構築も含めて、私の苦手なIT関連費用の試算です。予備費も検討して、次回の清田日記では開業費用合計金額を算出したいと思います。
(つづく)
清田 一人(きよた かずと)
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