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清田(きよた)日記 男50歳からの資格取得 第10回 ~資格取得への道 その7~

さて今回は、アウトプット編です。
アウトプットというと難しいように聞こえますが、要はインプット編で吸収した知識を活用して練習問題を解いたり、公開模擬試験を受けたりする「知識に基づく行動」です。
とはいえ、この行動次第で成果が変わってきますので、非常に重要な事柄です。
今回も前回同様に、項目数字とともに活用した内容は具体的な固有名詞で記していきたいと思います。


1. Web「行政書士試験合格道場」の有料会員登録
長い間失礼なことに無料会員として過去問題だけを閲覧していましたが、2014年度試験後の自己採点で不合格と判断してから最初に行動を起したのが、Web「行政書士試験合格道場」の有料会員登録でした。
このサイトの有料会員になったところ、練習問題を含めると3,000問を超える良問や動画解説に触れることが出来ました。
試験までに練習問題を最低3周はやろうと毎日勉強しました。
そして、練習問題の中には200問を超える記述問題があるのですが、毎日の勉強の最後は必ず記述問題の模範解答を30分はノートに書き写す日々を送りました。
別に合格道場の回し者ではありませんが、全ての問題に対して丁寧な解説が付いていることが、独学者にとっては大変助かる次第で、こんなことなら最初から有料会員として登録しておけば良かったと思いました。また動画解説は、長い間誤って覚えていた事柄を正してくれたことも多く、独学者の弱点をカバーしてくれたように思います。


2. 記述補強用問題集の履修
300点満点の60点との配点を持つ記述問題は、行政書士試験の重要な対策項目であることは明白です。人によっては、条文や判例をしっかり勉強すれば書けるという方もおられますが、少なくとも私には無理でした。
Web「行政書士試験合格道場」での記述練習問題も履修しましたが、それだけではどうしても不安で、補強教材を購入しました。
私が購入した教材は、早稲田経営出版「合格革命行政書士40字記述式・多肢選択式問題集」でしたが、この教材の特長は、過去問題を分析し、当年度に出題されるだろうと予想して毎年の問題集を作成している点です。
また初めて説明しますが、行政書士試験には多肢選択式問題という課題が3問出されます。
配点は、1問8点の3問合計24点とこれまた結構な配点で、有名判例に基づき、20の語彙(ごい)選択肢の中から、正しいものを選択して文章を完成させる問題になっています。
1問につき4箇所の穴埋めがあり、20の選択肢から4つの言葉を選んで文章を完成させます。この多肢選択式問題にもこの問題集は威力を発揮してくれました。
また、試験前に読むテキストや問題集を、その都度変える人もいますが、私は、過去2年間の失敗をふまえて、公開模試を含めて毎回この問題集を試験直前に読んでいました。
そうすることによって、ルーティン効果というのでしょうか、気分が落ち着きました。


3. 資格取得学校の行政書士公開模試を徹底受験
過去2年間の反省をふまえて、いろんなパターンの試験問題に触れることが重要であると思ったことは既に記してきた通りですが、その仕上げとして可能な限りの公開模試を受けると決めました。
そして、更に自分にプレッシャーをかけるために、友人に行政書士資格にチャレンジしていることを明かし、模試の結果も見せることにしました。
この決断は、自分を追い込むためにも正解だったと思います。
各校の公開模試は、8月~10月の毎週土・日にあります。各校ともに自校のプライドをかけて予想問題を出題します。そうした意味で、この公開模試受験は効果的で、毎週受けた模試の間違った問題を通勤時間を活用して復習しましたが、実際の本番試験でもよく似た問題が多数出題され、大変助かりました。
ということで、多くの学校の公開模試を徹底して受けるというのも、費用は少々かかりますが、合格のためにかなり有効な手段であると思います。
それと、これだけ試験を受けると、なんと最後には最低30分は時間が余るようになり、本番でも落ち着いて見直し確認が出来るようになりました。
ちなみに私が模試を受けた資格取得学校とは、TAC、LEC東京リーガルマインド、伊藤塾、辰巳法律研究所、U-CANです。各校8月~10月に最低2回の公開模試があります。


4. 一般知識問題の対策を実行
一般知識問題は、第4回の日記にも書きましたように、政治、経済、社会、情報通信、個人情報保護、文章理解の範囲から14問出題があり、そのうち最低6問の正解がないと足切りになります。
出題の幅があまりに広く、どうしていいのか正直わからないのも事実です。


対策としては、個人情報保護は、個人情報保護法や行政個人情報保護法をしっかり理解するとともに、情報通信に関しては、総務省HPにあるIT用語辞典で用語の意味を覚えることは当然に、時事問題がよく出ますので、新聞をしっかり読むことも必要です。
そして最近は、公文書管理法からの出題も多いので、確認しておくとよいと思います。
毎年、結構な人数が足切りになっていますので、前述したWeb「行政書士試験合格道場」の練習問題や公開模擬試験を通して、一般知識問題に慣れておくことも有効であると思います。
また文章理解の正解率は、問題を解けば解くほど向上しますので、得点源にできれば安定感(安心感)が増します。文章問題は、例年の出題傾向や出題数の数(3問出題)も変わりませんので、得意科目にすれば、足切り回避の大きな切り札になります。
ちなみに合格した2015年11月の受験における私の一般知識問題の正解数ですが、14問中12問でした。
これは、過去2年間と比較しても自分としては驚異的な正解率で、最後の1年間にとった行動は、間違っていなかったように感じています。


以上、インプット編、アウトプット編と書いてきましたが、独学で行政書士資格取得を目指す方々に、少しでも参考になれば幸いです。


(つづく)


清田 一人(きよた かずと)
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