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清田(きよた)日記 ~男50歳からの資格取得 第5回資格取得への道 その2~

テキストのあと2回の精読が終わりました。
「精読」と記しているのですが、この時の状況は理解できているといった状態からは、ほど遠いものでした。
暗記が得意だなどと言っておきながら、実に恥ずかしい状態で、自分には丸暗記できるような能力は無いと、つくづく実感しました。
一つ一つの理屈や背景が分かっていないと拒否反応が生じてしまって、理解できないのです。


数ある法令科目の中でも、特に民法に苦しんでいたことを思い出します。
この時、資格取得の専門学校に通うことも考えたのですが、日々の業務もあり、それは難しい状況でした。そしてやはり、性格的にも無理だと思っていました。


ここは行政書士試験の過去問題を掲載しているネットを利用して、徹底的に問題を解いてみようと決めました。前回の日記でも触れましたが、そのネットの過去問題には、解答だけではなく、ありがたいことに上質な解説まで載っています。
この状況打破に、その解説に教えを乞うことにしようというわけです。
確かその年(2013年)の4月頃から、特に土・日を利用して、「掲載された全ての過去問題を最低でも2回は解くぞ!」と苦しみながら問題を解いたことを、懐かしく思い出します。
この過去問題の鍛錬(たんれん)は、この解説を読むために行ったといっても過言ではない状況でしたが、本当に役に立つものでした。
とはいえ、当時は解説を読んでも理解できない箇所が多々あったことを思い出します。


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※過去問題だけでなく、上質な解説まである『行政書士試験! 合格道場


11月にある行政書士の本試験の受験申込は、8月初旬から9月初旬にかけて行うのですが、受験科目の履修も終了しておらず自信は全く無いものの、当然のように申し込みました。
また、資格取得学校の行政書士公開模擬テストなるものが、9月と10月の計2回実施されていましたので、他流試合経験と、本番の雰囲気を味わうためにチャレンジすることにしました。


他流試合1回戦。9月の公開模試のことは、今でもよく覚えています。
公開模試も、本番の試験同様、午後1時から午後4時の3時間試験で行われるのですが、3時間ノンストップで集中する経験など、この頃の私には全く未知の世界で、問題が解けないのは当然としても、試験が終了した時の疲労感は、凄まじいものがありました。
まさに頭は真っ白で、酸欠状態になってしまいました。


公開模試の結果は、当然といえば当然ですが、全く箸にも棒にもかからないものでした。
特に法令では民法。問題形式では判例問題や記述問題は、惨憺(さんたん)たるものでした。


判例問題は、憲法・行政法(行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法)・民法等の、主要な判例を幅広く読み込むことが必要です。記述は3問出るのですが、1問20点と高配点で、的確な法律用語を駆使して論旨を明確に書かないと高得点にむすびつきません。
合格基準を満たすためには、もっともっと勉強しないと無理だなと痛感した公開模試1回戦でした。


季節の移り変わりは早いもので、10月になりました。
10月は、他流試合2回戦があるとともに、本番の行政書士試験も翌月に迫ってきていました。
この頃の私の精神状態は、不思議と落ち着いていました。
そうなのです。
公開模試の結果もあり、11月の試験まで出来る限りの勉強をして、仮に落ちても来年を目指しての経験と割り切っていました。
悲壮さは無いものの、この当時は、書店で問題集も購入し、仕事から帰って平日の夜も机に向かっていたことを覚えています。
そうした姿を見た女房から、「はじめて見る姿」と声をかけられたことに、もしかしたら気分を良くしていただけかもしれませんが、心は不思議と平穏なものでした。
しかしながら、他流試合2回戦の結果も、1回戦よりは良くなったものの合格には程遠いものでした。
問題を解いても、自信を持って解答することもできず、なんとも頼りない状態でした。
今から思えば、勉強の絶対量が不足していました。


2013年11月国家資格行政書士試験当日。
「一定のレベルを超えないと緊張もしないものだな。」と思いながら試験会場に向かいました。
オリンピックなどで、選手が「緊張しました。」とのコメントを発していますが、それは、手ごたえを感じる、ある一定のレベルに達した人が言える言葉なのだと、つくづく思いました。
とはいえ私の辞書に、参加しないといった選択肢は、過去にも現在にもありません。
「何が起こるかわからない。最後まであがこう!」と試験会場である飯田橋の日本大学法学部キャンパスに向かいました。


結果は、次回日記で。
(つづく)


清田 一人(きよた かずと)
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