体験受講レポート~自由学園明日館に行ってきました!~
こんにちは、セカンドアカデミー・スタッフの米川です。2012年10月23日(火)、西池袋にある自由学園明日館にて、「日本建築を知っていますか?―これは見ておきたい東京・神奈川の名建築―」を受講しつつ、重要文化財である自由学園明日館の建築を堪能してきました!
自由学園明日館とは
自由学園明日館は、特色ある教育で有名な自由学園(東京都東久留米市)の創設時の校舎で、巨匠フランク・ロイド・ライトの設計による建築です。1921年(大正10)の建設以来、関東大震災や戦災にも永らえ、今となっては、東京に唯一残るライトの作品となっています。
現在は、池袋駅から徒歩5分、目白駅からも7分という好立地を活かし、同窓生の事業活動の拠点、公開講座などの社会貢献の場として活用されているほか、会合やウェディング会場として一般への貸し出しも行われています。
また、都心に残る戦前の貴重な建築ということもあり、映画やドラマのロケにもたびたび使われています。
<日中の風景(提供:自由学園明日館様)>
名建築の中で聴く、建築講座!
今回受講した『日本建築を知っていますか?―これは見ておきたい東京・神奈川の名建築―』は、講師の松﨑照明先生(日本建築意匠研究所・代表)が選び抜いた、「これだけは見ておきたい名建築」を紹介する講座で、自由学園明日館の人気講座の一つです。
これまで国内各地域を取り上げ、今期は全3回で「鎌倉→横浜→東京」と北上していきます。時代や作家ではなく、地域という括りで、古建築から現代建築まで取り上げるため、歴史好き、社寺建築好きの方から、近現代の建築に関心のある方まで、幅広く楽しめる内容となっています。
実際、会場は、幅広い年代・性別の受講者で、満席の状態でした[写真]。
初回の鎌倉は、鎌倉時代の都市づくりの話にはじまり、戦後の作品である神奈川県近代美術館まで、鎌倉に立地する多くの建築が紹介されました。
講義では、
- 鶴岡八幡宮は、もともと海側にあったものを、源頼朝が、都市計画の一環として山側に移した
- 鎌倉の社寺は、多くは江戸期の再建で、中世のものはほとんど残っていない
- 建長寺などの禅寺は、当初は中国の禅寺の様式に則ってつくられていた
- 神奈川県近代美術館は、異なる時代、作家による本館・新館・別館の差異を見比べると面白い
etc.
しかも、その講義を、趣ある重要文化財の中で聴けるのですから、建築やデザインに関心のある人にとっては、たまらない時間です。
<今回の講義会場、中央ホール>
<館内に掲示されている重要文化財指定書>
おわりに
自由学園明日館では、この講座に加え、「ブルーノ・タウト、生涯と作品」、「ライトと日本」、「ライト、レーモンド周辺の人と建築の話」、「歴史的建物を見て歩く」、「美術館建築の楽しみ」、「見学・自由学園美術工芸教育発表会」、「四季折々の自由学園-遠藤新の建築」、「建築写真のコツ」と、建築・デザイン分野の講座が、今期だけでも9つも開講されています。
,また、他の講座も芸術・教養系の講座から、生活・実用まで、幅広く用意されています。
教室が芝生を囲む開放的な雰囲気もあってか、朗読やコーラス料理、体操などの参加型の講座は特に人気です。
公開講座のほか、喫茶付きの館内見学も可能ですし、定期的に一般向けのイベントも開催されています。ぜひみなさんも一度訪れてみてください!
(リンク)
→ セカンドアカデミー・自由学園明日館特集
→ セカンドアカデミー・自由学園明日館の募集中講座一覧
→ 自由学園明日館 WEBサイト
→ 自由学園明日館 facebookページ
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