ぶらり訪問 大学の博物館
明治大学博物館に、ブラリと立ち寄った。
時間調整のつもりだったが、
古代コーナーのスタッフ(坂本さん)の親切な説明により、
今まで気付かなかったことの多くの発見があった。
1.江田船山古墳(熊本)と稲荷山古墳(埼玉)の太刀の銘文は
有名だが、前者の名文は刀の峰の部分に書かれているとのこと。
2.全ての銅鐸にほぼ同じ部分に穴がある理由。
3.黒曜石は古代貴重であった点。少々割れても、また大事に使われる。
産地周辺だけでなく、全国各地に流通された。
4.同様に重要だったのが、塩。塩を作る土器は厚さが薄く、必ず
割れた形で発見。この土器の分布(海岸沿いに多い)から、
そのような仮説がうまれている。
5.「三角縁神獣鏡」等が何故「鏡」なのか聞いた(40年来の疑問)。
「この模様のある面の反対側を、ピカピカに磨いて、鏡として
使ったのですよ。放送大学の始まりのテレビの映像で、
神獣鏡が一回転して、ピカーっと光る場面があります」と、明快な答え。
でも、どの歴史教科書や資料集でも、反対側の模様は載っていても、
ピカーと光る方は載せてないのですよね。
明治大学博物館
http://www.meiji.ac.jp/museum/
古代の人々の生活を思い浮かべながら、資料や発掘物を読み込み、
科学技術を駆使し、仮説を作りあげる。
もう一度、時間があれば、明治大学で古代史を研究したい。
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