文京学院大学「外国語学研究科で学ぶ英語コミュニケーション」
約1年前に仕事をリタイアして時間ができたので、日本各地を旅行したが、何か物足らない思いをしていた時に出会ったのがネットの公開講座のサイトでみつけた文京学院大学の「外国語学研究科で学ぶ英語コミュニケーション」でした。
私は青年時代に6年間アメリカで過ごし、ふたつの大学を卒業し帰国してから外資系の会社でマーケティング関係の仕事をしていたのですが、実践的な英語をほとんど使う機会がなかったので、英語力が極端に落ちてしまっていました。ですから最初は、単に英語のリスニング力と、会話力強化の講座を探していたのですが、さまざまな英語講座を比較検討して、英語をコミュニケーション・ツールとして多角的に講義を展開していく文京学院大学の「外国語学研究科で学ぶ英語コミュニケーション」を最終的に選びました。
この講座を選んだ理由として、下記の点をあげます。
①6人の多彩な経歴と実践力を持たれた講師たち。
②講義の内容が高度で大学院レベル
③会場が地下鉄南北線「東大前」のすぐ近く。
④受講料が6回で3,100円でとてもリーズナブルなこと。
講義にはわれわれ社会人の受講生以外に大学院生数名が出席しており、単位取得と修士論文の為の講義でもあったようです。また私以外の約20名の社会人受講者たちもそれなりの博識な様子が、各講師との質疑応答の内容からうかがえました。
特に、第1回「英語で学ぶ国際マーケティング」の講義の中では、私がかって勤めていた会社の家電製品がスクリーンに現れ、個人的な意見を話す機会に恵まれました。また第3回「国際協力と英語コミュニケーション」の講義では、アジアの小数民族の貧しくて恵まれない現状の赤裸々な様子と、さまざまな自立支援のための活動報告が受講者に感嘆と共感をもたらし、講師の方の涙ぐましい努力と地道で絶え間ない活動に敬意を抱きました。第4回「原作と映画のコミュニケーション」では若い時に青山のシナリオ教室に通っていた経験をいかし「原作とテレビドラマでの脚色」について講義の後、詳しく話し合う時間をつくっていただきました。さらに第5回「トランプ大統領の英語」の講義では、歴代のアメリカ大統領の語彙力をグラフで紹介し、トランプ大統領の語彙力が一番低いことを示され、現在進行形でもある彼の知的能力の一部分を客観的に知ることができました。
結論として、どの講義も自分の今までの仕事と趣味の世界に大いに関係した内容だったので、毎回大きな期待をして講義に臨みました。講義の途中での質問や講義後の長い質問にも気軽に対応していただき期待を裏切らない充実した時間を過ごすことができました。
まさに多彩で実践的な専門分野の講師陣による非常に有意義なカリキュラムでした。 そして驚いたことに第5回目の講義の冒頭には、大学の学院長がわざわざ挨拶され、この講座は21世紀を生きる国際的視野と広い学識を持つ専門職業人の育成を目指し、高度な英語力、コミュニケーションツールとしてのIT技能、そして専門的な知識の3つをバランスよく習得できるカリキュラムを編成していると話された。さらに、かっての社会人受講生が講座修了後、その時の講師の方と共同で翻訳の本を出版されたことを紹介されました。
私の今後の決意として、それぞれの講師の方が力説されたように、単なる学問としての英語コミュニケーションではなく、実践的な英語力を身に着けて、社会に役立つための活動に結び付けたいと考えております。
(文責:旅人 60代・男性)
※今回受講の講座の紹介
http://www.second-academy.com/lecture/BNK13943.html
※文京学院大学(本郷キャンパス)で現在開講されている講座一覧
http://www.second-academy.com/lecture/cmpList/BNK_A.html