大学公開講座のセカンドアカデミー

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淑徳大学エクステンションセンター ~池袋を拠点とした講座の情報発信~

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「21世紀を担うリーダー養成講座-グローバルマインドとリーダーシップ-」の最終講座が終了いたしました。

これまでの講座通信と講座風景をご紹介させていただきます。

11月27日(日)には、コンサルテーションを経てまとめの発表と修了式・懇親会が予定されています。

【「21世紀を担うリーダー養成講座」通信(10)】

■10月29日(土)には、次のお二人の講義がありました。
・ 粂 博之氏(産経新聞)の「岐路に立つエネルギー政策」
・ 小長恵一氏(元通産省事務次官)の「中東情勢の激変とわが国の戦略」

1. 粂 博之氏の講義要旨:
まず、3月11日の東日本大震災後の原発をめぐる動きについて解説された。
(1)電力需給のバランスが崩れ、今夏の節電要請+使用制限令の動き
(2)定期検査で停止中の原発再稼働の延期
稼働中の原発は54基中10基。来春には0になる可能性がでてきた。
ストレステストを終えて早く再稼働したい電力会社と地元自治体もあるが、世論を押し切ってそれを認める知事はいないのではないか。
(3)電力供給の29%を占めている原発が止まると、供給不足は目に見えており、それに代わるものとして太陽光発電、風力発電などの再生可能エネルギーがあげられている。しかし、ネックとしてコスト高、供給の不安定性があり、そう簡単には代替するまでにはいかない。
(4) いっぽう原発は、二酸化炭素排出削減という命題のもとに推進され、2020年には25%削減するという国際公約のベースになっている。
(5) これらのことを総合的に考えると、最終的にはベストミックスという視点でその割合が決まってくると思われる。
次に、「発送電分離と電力自由化」、および「総括原価方式の見直し」について触れられ、今こそこれらの問題を真剣に議論して結論を出す時期ではないか。

2. 小長恵一氏の講義要旨:
中東には、ほぼ10年おきに大きな変化が起こっている。
前回は湾岸戦争が起こった。今年になってチュニジアに始まり、エジプト、リビアに飛び火した民主化運動は他の国にも広がっている。その背景としては次の6つが考えられる。
(1) 長期の強権・独裁政権の下で政治的自由がなかった。
(2) 若年層を中心とする失業が一般化した。
(3) 生活用品価格が上昇し、日常生活が厳しくなった。
(4) 所得格差が拡大し、貧困層が増大した。
(5) 権力者層の汚職、腐敗が増加した。
(6) Facebook 等IT革命やアルジャジーラ等の衛星放送の影響
この運動がどこまで広がるかは国によって違っている。そして、これらの動きの中で米国の影響力は確実に低下してきている。
そんななかで、日本は中東戦略を考えるにあたって、次の4つを考慮する必要がある。
(1) 日本は武器輸出も武力介入もしたことのない唯一の先進国
(2) 日米安保を踏まえながらも、相対的に独自の立ち位置をしめることは可能
(3) 経済協力、技術協力の推進
インフラ輸出(特にサウジ)・・・原発、水(淡水化、上下水道)、鉄道など
(4)3.11を踏まえたわが国のエネルギー戦略との関連
     中東とは、石油、ガスは依存を小さくしながらも関係を維持していく必要がある。


■11月12日(土)には、次のお二人の講義がありました。
・山口俊宗氏(経済人コー円卓会議日本委員会ディレクター)の「企業の社会的責任(CSR)」
・織田善行氏(塾長)の「リーダー養成講座の総括」

1.山口俊宗氏の講義要旨:
  山口氏は、グローバルな文脈のなかで、企業人としてどう関わっていくかという視点で話を進められた。
  コー円卓会議(CRT)は、1986年に日米欧の通商摩擦問題を解決するために、経済人のトップの人たちがスイスのコーに集い、円卓会議をもったことがきっかけで設立された。
CRTの理念は「自らを正すことを第一とし、『誰が正しいかではなく、何が正しいか』」を追求することとし、Moral Capitalismを提唱している。そして、1994年には日米欧の価値観を反映した「企業の行動指針」(共生、人間の尊厳、ステークホルダーへの責任)を策定、後に経団連企業行動憲章や国連グローバル・コンパクトのモデルになっている。
CSRについてはいろいろな考え方があるが、CRTは「企業の成長と社会の発展のベクトルを合わせる経営」と定義し、具体的には「企業を取り巻くステークホルダーや社会の期待・要請に耳を傾け、長期的な企業価値の向上に繋げていこうとするマネジメント」としている。そして、CSR経営の3つの視点として次の3原則をあげている。
原則1:企業の責任(使命)
原則2:企業の経済的・社会的影響
原則3:企業の行動(信頼)
なお、この運動を社内展開するために、CRTは「自社の視点」と「社会の視点」とを取り入れた「マテリアリティ(重要性)アプローチ」という手法をもっており、その考え方を紹介された。企業の現場でやってみる価値があるように思えた。

1. 織田善行氏(塾長)の講義要旨:
今年は3・11の東日本大震災があって、期間・テーマ・講師の変更等があって皆さんに迷惑をかけたこと。プログラムの3部構成の意味などについて説明があった。そのあとで、各講義への関心度および評価をしてもらい、来年度のプログラム策定に反映するために率直な意見を述べてもらった。
  そのなかで、「リーダーシップとマネジメントの違いを理解できた」という意見及び大願寺での合宿が印象的だったようだ。

そして、次回の27日(日)には、受講生による課題発表と修了式および懇親会の予告をして終了した。

※文責は事務局にあります


【講座風景】

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(2011年11月16日)

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