アカシアの大連 王佩瑜
高爾基路は変わっていない。
プラタナス並木と日本やロシアの建物が昔のままだ。
私が大連で過ごした時のように。
このロシアの作家ゴーリキーの名前がつく通りに、
コーヒーやお茶の香りはまだまだ溢れている。
高爾基路は変わっていない。
大連は変わってない、そう、思った。
でも、大連は変わっていた。
外国メーカーが集まっている大連経済技術開発区に行くと、大連は変わっていた。香港とマカオに次ぐ数多の外国企業。以前は考えられなかった。
街に出ると、大連を訪ねる外国人観光客は激増していた。街上に聞こえる英語、日本語、ロシア語などは、以前には無かった。
大連はどうした?大連は進化した。大連は大人になった。大連は新華社が発表した中国国内商業都市ランキングで、杭州、無錫、上海に次いでベスト4に入った。労働力、高級人材指数、資本指数、市場力、交通など商業に関する条件が優れていると判断された。
大連は変わった。
大連は変わっている。
大連はさらに変わる。
(王佩瑜・淑徳大学公開講座「中国語」担当)
(2011年10月17日)