出掛けよう!近隣公園~光が丘公園と和光樹林公園
成増(板橋区)に縁があって20年余りになるが、二つの近隣公園へ足を運ぶことが多い。公園には、凧揚げ、紙飛行機、ラジコンなどいろいろな遊びの達人がいる。職業や趣味も異なる人たちと知り合うこともできる。さらに、公園の中に身を置けば、自然に抱かれてファンタジーの世界に遊べば、少年の心に戻り、誰もが自然児になっていく。
その場所の一つは、「都立光が丘公園」である。成増駅南口(東武東上線)から健康速度で約10分、旧陸軍成増飛行場(米軍住宅地)の跡地に昭和五十六年“豊かな自然とスポーツ公園”をテーマとして、60.7haの都市公園が開園された。スポーツ施設のほか芝居広場、バードサンクチュアリ、光りのアーチなどを備えた総合スポーツ・レクリエーション公園である。
他方、「埼玉県営和光樹林公園」も成増駅南口から体力補強速度で約20分、キャンプ朝霞基地の跡地に平成元年開園(20.2ha)された。自然林(サクラ、アカマツなどの針葉樹やヤマザクラ、ミズキなどの落葉樹)のなかに足を踏み入れるだけで、何とも言えない馥郁とした香り、太陽の光、野鳥のさえずり、風や水の音などによって五感が研き澄まされ、森林浴も味わうことができるアウトドアレクリエーション公園である。
二つの公園には、日常の素朴な自然と人との一体感があり、自然ウォッチングやスポーツ活動などさまざまな楽しみ、喜びを与えてくれる。楽しみの一つは、季節の移り変わりに敏感になれる。春には“サクラ”のトンネルをくぐれば別天地、夏の“木陰”のドームは一服の清涼剤ともなる。秋になれば、樹々が一面に色づき、“紅葉”を一人占めができ、冬には“落葉”の中をウォーキング、ジョギングで汗を流し、自然と足も軽やかでハッピーな気分が味わえる公園である。
休日や自由裁量時間をもっと充実するために、私にとって公園は必須科目になっている。公園の楽しさ・おもしろさは、そこへ出掛けていって体験して初めてわかるのである。
淑徳大学国際コミュニケーション学部教授 西田俊夫
(2009年08月20日)