大学公開講座のセカンドアカデミー

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淑徳大学エクステンションセンター ~池袋を拠点とした講座の情報発信~

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エッセイを書く(13)

韓国語とともに
吉沢 智子さん

 アンニョンハセヨ(こんにちは)
 韓国語とチョウムペケスムニダ(はじめまして)したのは、次男がまだおなかの中にいたころのことだから、今から十九年も前ということになる。あるラジオ番組で、英、仏、独、西、中、韓国語を同時に学ぶという、多言語学習の会の活動を小耳にはさんだのがきっかけだった。韓国語だけが日本語と語順がほとんど同じ、つまり、英語や中国語のように、SVOCという、主語の後ろは動詞が来るというややこしさがないのである。しかも、名詞に「てにをは」がつくというのも同じで、日本語の単語をそのまま韓国語の単語に置き換えていくだけで、なんとか意味が通じてしまうというのにも驚かされた。日本人だから、これまで何十年も日本語を使って生活してきたわけだし、日本語的発想を変えないでOKというのがなによりうれしく、いつかは先生について韓国語を学んでみようとその時決意したのだった。
 今でこそ、ワールドカップやヨン様などの韓流ブームで、駅や街などのあちらこちらにハングルが書かれていたり、色々な語学スクールでも韓国語のクラスが開かれているが、まだそのころは韓国語を教えてくれるところはほとんどなかった。
 その後、十年の時を隔てて、所沢の地で韓国語とアンニョンハセヨ(こんにちは)、オレガンマニムニダ(お久しぶりです)という再会をはたし、念願であったネイティブの先生について学び始めることになる。所沢に住むようになり、女性センター〝ふらっと〟にふらっと入ったら、異文化交流の会主催の「韓国語を学ぼう」というチラシが目に飛び込んできた。渡りに舟! とばかりにすぐ電話をして、単発四回の体験講座に申し込んだのだった。
 アメリカ人の夫がいる、ソウル大学出身の先生はとても陽気な方で、ロールプレイングもまじえながら楽しく韓国語の世界に私を招きいれてくれた。その後も引き続きその方に教えてもらいたかったのだが、急に狛江に引っ越されることになってしまい、私の片思いに終わる。後を引き継いでくれた方に二年ほどついたのだが、残念ながら、予習はほとんど、復習はまったくやらずに「参加することに意義があるのだ」と自分を納得させてただ通っていたという状態で、先生の都合によりその教室も終わることになった。
 二度目の渡りに舟! がまた起こり、新座栄公民館にある女性学グループを率いていた内田さんが声をかけてくれて、十二回三ヶ月の韓国語教室の第二グループに入ることができた。第一グループが終了した時に自主学習グループ「アリラン」が結成されていたので、第二グループが終了した時に入会し、それからずっと、約十五名のメンバーと月二回集い、楽しく学習をしたり、お酒を飲んだり、韓国へ行ったりしている。
「そんなに長く勉強していたらペラペラでしょう?」
と聞いてくる人も多いが、私は、
「いいえ、ぜんぜん」
と答える。聴き取りが難しく、ペラペラにはほど遠いのだ。自慢ではないが、小学生の時やったように文字を書いておぼえようとしたり、中高生のころのテスト勉強のように単語を暗記したり、というようなことはこれまでまったくといっていいほどしてこなかった。それでもいつのまにか、ハングルの読み書きはできるようになっているし、街で会う韓国人旅行客と簡単な会話くらいはできるようになっている。メンバーは入れ代り立ち代り韓国へ行っているために、リアルタイムの情報が教室の中を飛びかっている。
 私は韓国に行くたびに、といってもまだ四回しか行っていないのだが、もうちょっと勉強しておけばもっと現地の方と会話ができたのに……と思うことしきりなのだが、帰ってくれば、あいも変わらず「参加するだけ人間」になったままだ。でも、継続は力なり! 所沢で学び始めたころを思えば、まがりなりにも韓国語でコミュニケーションがとれるようになっているのだから、継続とはすごいものだ。
 メンバーの橋本ちゃんは、
「私たち二人はぜーんぜん勉強しないから壁にぶち当たらないよ。今までやめていった人たちは、一生けんめい勉強したから、壁にぶち当たってあきらめちゃったんだよね」
といつも宿題をサボっている私に言う。
 予習復習はともかくも、宿題くらいは二回に一回はやっていこうと思っているきょうこのごろである。

(2008年08月08日)

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